Cookalc(クッカルク)ブログへようこそ!運営者の岡崎です。
前回の記事では、我が家の物置で眠っていたピザ窯「ENRO」との出会いが、この計算ツールサイト「Cookalc」を生んだお話をしました。
ピザ作りの沼にハマって何度も焼いて試行錯誤するうちに、必ずぶつかるのが「小麦粉」の奥深い世界です。
今回は、ナポリピッツァの要である小麦粉について、「パン用とは何が違うの?」という基本から、最近日本のピッツェリアでも注目を集めている国産小麦、そして家庭ですぐに実践できるブレンド術までをわかりやすく解説します。
1. パン用小麦粉とピッツァ用小麦粉、何が違うの?
「ピザ生地なんて、パン用の強力粉で作ればいいんじゃないの?」 私も最初はそう思っていました。しかし、実際に焼いてみると食感も膨らみ方も全くの別物になります。
最大の理由は「タンパク質(グルテン)の強さ」と「伸びやすさ(伸展性)」の違いです。 食パンなどは上に高く膨らませて骨格を保つため、強いグルテンが必要です。一方、ナポリピッツァは手で薄く伸ばし、400度以上の高温で一気に焼き上げるため、生地が縮まずにスッと伸びる性質(伸展性)が求められます。 本場イタリアのピッツァ専用粉(いわゆる「ティーポ00(Tipo 00)」)は、この「伸びの良さ」と、サクッ・モチッとした軽さを両立するように絶妙なバランスで製粉されているのです。
2. 本場イタリアの定番と、注目の「日本産ピッツァ用小麦粉」
ナポリピッツァといえば、カプート社(Caputo)などのイタリア産小麦粉が王道です。しかし近年、日本のピッツェリアでは「国産小麦」を使ったピッツァが非常に注目を集めています。
国産小麦は、豊かな小麦の甘みと日本人好みのモチモチとした食感が特徴です。現在では、北海道産小麦などをベースにピッツァ用に独自製粉されたブレンド粉も多数登場しており、AVPN(真のナポリピッツァ協会)の規定や伝統的な製法をリスペクトしつつも、日本の粉ならではの良さを引き出す職人さんが増えているのはとても面白い傾向です。

3. 家庭でできる!ピザ用小麦粉のブレンド術
専用の粉が手に入らない場合や、自分好みの食感を追求したい場合は、スーパーで買える小麦粉を「ブレンド」するのもピザ作りの醍醐味です。
一般的な強力粉だけだと生地が引き締まりすぎて伸ばしにくく、焼き上がりも固くなりがちです。そこで、「強力粉に薄力粉を混ぜる」ことでグルテンの強さを調整し、ピッツァ専用粉の性質に近づけることができます。 例えば、「強力粉80%:薄力粉20%」の割合でブレンドすると、サクッとした歯切れの良さと伸ばしやすさが格段にアップします。
Cookalcで面倒な配合計算を一瞬で! 複数の粉をブレンドする際に面倒なのが、粉の量を100%とする「ベーカーズパーセント」の計算ですよね。
そんな時こそ、当サイトの「高機能ベーカーズパーセント計算ツール」の出番です! 強力粉80%、薄力粉20%、加水率60%……と入力するだけで、必要なグラム数を一瞬で割り出せます。さらにマニアックなビガ法やポーリッシュ法で仕込みたい場合は「ナポリピッツァ生地 計算シミュレーター」を使えば、複雑な製法ごとの水分量まで一発で自動計算できます。
粉の種類や配合を少し変えるだけで、ピザの表情はガラッと変わります。ぜひ、色々なブレンドを試して、自分だけの「究極の配合」を見つけてみてください!
