こんにちは!Cookalc(クッカルク)運営者の岡崎です。
家庭用ピザ窯ブームの革新的火付け役ともいえる「ENRO(エンロ)の電気式ピザ窯」。
発売から2年以上が経ち、現在は450℃以上をマークする後継機や「電気ピザ窯ミニ」などの新型モデルも登場しています。
とはいえ、本体価格5万円を超える本格オーブン。「そう簡単にホイホイ買い替えられるわけがない!」というのが正直な本音ですし、初期型を今でも愛用している仲間はたくさんいるはずです。
初期型のスペック上限は約400℃。500℃近くを叩き出すペレット式や新型電気窯に比べると、確かに熱量では一歩譲ります。しかし、適切なアプローチさえ心得ていれば、400℃でも驚くほど本格的で美味しいピッツァが焼けるのです。
今回は、私が試行錯誤の末にたどり着いた「初期型ENROで失敗しないためのコツ」を詳しくまとめてみました。
1. 最大の落とし穴:「高加水生地」は避けるべし
昨今流行している「コンテンポラーニャ(現代風ナポリピッツァ)」に代表される高加水ピザ(加水率70〜80%超)。気泡が大きく膨らんだ迫力あるコルニチョーネ(耳)には憧れますよね。
私もビガ法(発酵種法)を使って高加水生地に何度も果敢に挑みました。しかし、初期型の400℃で焼くと、水分を一瞬で蒸発させることができず、全体がボテッとした重い弾力になってしまい、歯切れの悪い仕上がりになってしまいます。
高加水を短時間で軽やかに焼き切るには、やはり450℃以上出せる新型ENROやミニの火力が必要です。
初期型オーブンで勝負するなら、加水率は60%〜67%あたりに抑えるのが鉄則です。
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100%HOKKAIDO(北海道産小麦)の場合
加水率67%・ストレート法で仕込むのがマイベスト。耳までサクッ・ふわっとした理想的な食感に仕上がります。
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カプート社「サッコロッソ クオーコ」の場合
同じく60%台で抜群に美味しく焼けます。タンパク質が多く力強い粉なので、冷蔵庫で少し長めにじっくり熟成(低温長時間発酵)させると、生地の伸びや旨味が格段にアップします。
2. 「焼き色がつかないから…」と長時間の放置は絶対NG
400℃だと、どうしてもプロの薪窯のような派手な焦げ目(レオパード柄)がつきにくい瞬間があります。
だからといって、「もう少し焼き色をつけたい」と庫内に入れっぱなしにするのは禁物です。
焼き時間を延ばしすぎると、
- 真ん中のソースやチーズがグツグツと煮えたぎり、具材の水分が抜けて見た目が台無しになる
- 生地の水分が飛びすぎて、サクフワどころか硬い「煎餅」のような食感になってしまう
という二重苦に陥ります。ピッツァの命は短時間勝負の瑞々しさ。焼き色はほどほどで見切りをつける潔さが大切です。
3. サイズは「小さめ(180g)」がベストバランス
初期型のヒーター形状と庫内の熱循環を考慮すると、窯の幅ギリギリいっぱいのフルサイズを焼くのはおすすめしません。ヒーターの直火が当たる部分と外れた部分で、どうしても焼きムラが生じてしまうためです。
おすすめの生地重量は1玉あたり180g前後。
ENRO公式のYouTubeチャンネル「ピザ大学」の動画をよく見てもらうと分かりますが、実演でもフルサイズではなく、ひと回り小ぶりなピッツァを焼いています。ヒーターの有効範囲にきれいに収まるサイズに成形することで、縁まで熱が均等に行き渡り、綺麗な膨らみと焼きムラのない仕上がりが手に入ります。
まとめ:初期型だってまだまだ現役!
加水率は60〜67%に留める
無理に焼き色を追わず、焼きすぎない
180g前後のコンパクトサイズで熱を均一に受ける
この3つのポイントさえ押さえておけば、初期型ENROは今でも最高の相棒としてキッチンで輝いてくれます。
ちなみに次回は、「最終的な加水率を60%台に設計した、ビガ法&ポーリッシュ法によるコンテンポラーニャ風ピッツァ」の焼き比べ実験をしてみようと計画しています。
「中加水×発酵種」のアプローチで400℃オーブンの限界をどこまで押し広げられるか、結果が出たらまた詳しくレポートします!
↓ ENRO 現行の家電ピザ窯
